パイドロス
近日刊行 この作品の翻訳は準備中で、近く書庫で刊行されます。
解説
これはアテナイの城壁の外を舞台とする唯一のプラトンの対話篇である。ある夏の日、ソクラテスと若いパイドロスはイリソス川のほとりのプラタナスの木陰に座る。二人は弁論家リュシアスの恋についての演説を読み、ソクラテスはそれに自分の二つの演説で応える。そのなかに名高い魂の馬車の神話がある。理性という御者が、気高い馬と御しがたい馬を駆って、天の彼方の真理へと昇っていくのである。後半は弁論術に向かい、よく語り、よく書くとはどういうことかを問い、書かれた言葉そのものに対するソクラテスの批判で結ばれる。