キリスト教の本質(抄)
近日刊行 この作品の翻訳は準備中で、近く書庫で刊行されます。
解説
「神学の秘密は人間学である」。フォイエルバッハはこの書で、神が自らの姿に似せて人間を造ったのではなく、人間が自らの姿に似せて神を造ったのだと主張する。人間は理性、愛、意志、善といった自らの最も美しい本質を自分から切りはなして天に投影し、自分とは独立した無限に完全な存在として崇拝する。こうして神が豊かになればなるほど、人間は貧しくなる。宗教とは、人間の自己の本質からの疎外である。彼は、疎外されたこれらの本質を人間がふたたび取りもどし、神への愛から人間への愛へと転じることを求めた。「人間は人間にとって神である」。この書は出版されるやドイツ思想界全体を震撼させ、青年ヘーゲル派の転回を直接に推し進め、マルクスとエンゲルスに深い影響を与え、のちのニーチェやフロイトにも影響を及ぼした。本巻はそのうち最も重要な部分を選んで訳す。