フランケンシュタイン
近日刊行 この作品の翻訳は準備中で、近く書庫で刊行されます。
解説
スイスの若い科学者ヴィクター・フランケンシュタインは生命の秘密の探究にとりつかれ、墓地や解剖室から死体の部品を集めて、陰鬱な十一月の夜、科学の力によって巨大な人間の姿をした生き物に命を吹きこむ。しかし、その生き物が濁った黄色い目を開いたとき、彼はその醜さに恐れおののき、うろたえて逃げだし、自らの創造物を見捨ててしまう。名もない「怪物」は生まれつき善良で、愛と理解を渇望していた。農家の陰に隠れてひそかに言葉と読み書きを覚え、『失楽園』やプルタルコスを読むが、その恐ろしい姿のためにどこへ行っても人間に恐れられ、追いはらわれる。孤独と絶望は彼を復讐へと駆りたて、フランケンシュタインの弟、友人、花嫁を殺させる。創造者と被造物は北極の氷原で最後の追跡をくりひろげる。この小説はSFの始まりとみなされ、人間は自ら創りだした生命をどう扱うべきかと今なお問いかけている。