プロティノス
プロティノスは紀元204年ごろエジプトに生まれた。アレクサンドリアで謎めいた哲学者アンモニオス・サッカスに十一年間学び、のちにペルシアとインドの哲学を知るためにローマ皇帝ゴルディアヌス三世の東方遠征に加わった。四十歳でローマに落ちつき学校を開き、皇帝や元老院議員から尊敬を受けた。新プラトン主義の創始者であり、弟子ポルピュリオスは彼が晩年に書いた五十四篇の論考を、九篇ずつ六つの群にまとめて『エンネアデス』とした。その思想はアウグスティヌス、中世の神秘主義、ルネサンス哲学に深い影響を与えた。