省察
近日刊行 この作品の翻訳は準備中で、近く書庫で刊行されます。
解説
第一省察でデカルトは「生涯に一度は」これまで受けいれてきたあらゆる意見をことごとく覆し、土台からやりなおそうと決意する。感覚は私たちを欺く。私たちは夢を見ているのかもしれない。それどころか、全能の「悪霊」が手を尽くして、二足す三は五だと私たちに信じこませているのかもしれない。しかし、この普遍的な懐疑のただなかにあって、ただ一つ確実なことがある。私が疑い、考えているかぎり、私は存在する。このアルキメデスの点から出発して、彼は六つの省察で、精神の本性、神の存在、真と偽の由来、物体の本質、そして精神と身体の区別と結合を順に証明していく。当代一流の学者たちの反論とデカルトの答弁を付して出版されたこの書は、近代哲学のほんとうの始まりである。