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墨子

紀元前470–391年頃

墨子は名を翟といい、春秋末から戦国初めの人で、紀元前470年ごろに生まれた。職人の出身で、機械と城の守りの技術に通じていた。はじめ儒学を学んだが、儒家の煩瑣な礼楽と厚葬に不満をいだき、みずから墨家を開いた。墨家の弟子たちは規律の厳しい集団をなし、粗末な衣をまとって苦労をいとわず、「頂を摩して踵に放るも天下を利す」ことをめざした。楚が宋を攻めようとしたとき、墨子は十日十夜歩いて楚の都にかけつけ、帯を城壁に見立てて工匠公輸盤と九度攻防を演じ、楚王に戦争を断念させたという。戦国時代、墨家は儒家と並んで「顕学」と称された。

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