墨子(抄)
近日刊行 この作品の翻訳は準備中で、近く書庫で刊行されます。
解説
墨子は、天下の大乱の根源は人々が「相愛さない」こと、すなわち自分の家だけを愛して他人の家を愛さず、自分の国だけを愛して他人の国を愛さないことにあると考えた。その処方が「兼愛」である。「人の国を視ること其の国を視るが若く、人の家を視ること其の家を視るが若く、人の身を視ること其の身を視るが若し」。ここから彼は一切の侵略戦争に反対し(「非攻」)、出身を問わず賢者を登用することを説き(「尚賢」)、出費を節約して贅沢な音楽や厚葬に反対した(「節用」「節葬」「非楽」)。書中の「墨経」には、中国古代で最も早い論理学、幾何学、光学の知識も含まれている。本巻は「兼愛」「非攻」「尚賢」「公輸」など最も重要な篇を選んで訳す。