アンナ・カレーニナ
近日刊行 この作品の翻訳は準備中で、近く書庫で刊行されます。
解説
「幸福な家庭はみな似かよっているが、不幸な家庭はそれぞれに不幸である」。この小説は世界的に有名なこの一文で始まる。美しく誠実なアンナは、二十歳年上の冷淡で杓子定規な高官カレーニンに嫁ぎ、愛する息子が一人いる。モスクワの駅で彼女は若く美しい将校ヴロンスキーと出会い、二人は抑えようもなく愛しあう。偽りの生活を拒んだ彼女は公然と夫のもとを去るが、そのために息子を失い、上流社会からつまはじきにされ、やがてヴロンスキーの愛にさえ不安をおぼえるようになる。最後に、嫉妬と孤独と絶望のなかで、彼女は列車に身を投げる。この筋と並行して、地主リョーヴィンの物語が語られる。彼は田舎で領地を経営し、農民とともに草を刈り、少女キティと結婚して、家庭生活と神への信仰のなかに人生の意味を求める。リョーヴィンにはトルストイ自身の面影が色濃い。本書は分冊で訳出する。