ドリアン・グレイの肖像/ワイルド童話集
近日刊行 この作品の翻訳は準備中で、近く書庫で刊行されます。
解説
美青年ドリアン・グレイは画家ホールウォードに肖像画を描いてもらい、享楽主義者ヘンリー卿にそそのかされて一つの願いをかける。肖像画が自分の代わりに年をとり、自分は永遠に若さを保てるように、と。その願いは本当にかなってしまう。以後、彼は快楽と悪徳に溺れ、彼を愛する女優シビルを捨てて自殺に追いこみ、ついには画家をも殺してしまう。何年たっても彼の容貌は無垢で美しいままだが、屋根裏部屋に鍵をかけてしまいこまれた肖像画は、彼の罪の一つひとつとともに醜く恐ろしい姿へと変わっていく。最後に彼はナイフを振りあげて肖像画を突き刺す……。これはワイルド唯一の長篇小説で、警句と唯美的な描写に満ちている。本巻はあわせて『幸福な王子』『ナイチンゲールとばら』『わがままな大男』『若い王』『星の子』などワイルドの童話全篇を収める。これらの物語は文章が美しく、美しい外見の下に愛と犠牲への讃美と社会の不正への悲しみをたたえている。