エドマンド・バーク
エドマンド・バークは1729年アイルランドのダブリンに、プロテスタントの弁護士の父とカトリックの母のあいだに生まれた。ダブリンのトリニティ・カレッジを卒業後、ロンドンに出て法律を学んだが、文学と哲学に転じ、二十八歳で美学の名著『崇高と美の観念の起源』を出版した。三十六歳で下院に入り、ホイッグ党議員として三十年近く務め、当代随一の雄弁家であった。北アメリカ植民地に同情して政府の強圧策に反対し、アイルランドのカトリック教徒の権利のために闘い、十数年にわたって東インド会社のインド総督ヘイスティングズの暴政を弾劾した。ところがフランス革命が起こると、彼は立ちあがってこれを激しく攻撃し、後世、近代保守主義の父と仰がれることになった。