エラスムス
デシデリウス・エラスムスは1466年ごろロッテルダムに司祭の庶子として生まれ、幼くして両親を失い、後見人によって修道院に入れられた。修道院の生活を嫌い、のちに退去を許されて、パリ、オックスフォード、ケンブリッジ、ヴェネツィア、バーゼルなどで学び教え、トマス・モアと生涯の友となった。最初の印刷版ギリシア語新約聖書を校訂出版し、数千の古典の格言を集めた『格言集』を編み、北方ルネサンス最大の人文主義者として「人文主義者の王」と呼ばれた。理性と寛容による教会改革を説いたが、ルターの宗教改革の激しい対立のなかで、どちらの側からも歓迎されなかった。