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ニーチェ

悦ばしき知識

1882年 · ドイツ語から翻訳

哲学・思想19世紀

近日刊行 この作品の翻訳は準備中で、近く書庫で刊行されます。

解説

この書はニーチェの病状がいくらか好転し、気分の晴れやかな時期に書かれた。書名は中世プロヴァンスの吟遊詩人たちの「悦ばしき知識」、すなわち詩の技法から取られている。全体は長短さまざまな数百の格言と随想からなり、ほかに一組の序詩と付録の歌が添えられている。ここにはニーチェの最も有名な思想のいくつかがはじめて現れる。第百二十五節「狂気の人間」では、一人の狂人が白昼ランタンを提げて市場に駆けこみ、「神を探している!」と叫んだのち、「神は死んだ!われわれが神を殺したのだ――おまえたちと私が!」と宣告する。第三百四十一節「最大の重し」では、一匹の悪魔が最も孤独な時にそっと忍びより、おまえの生はそっくりそのまま永遠にくりかえされるだろうと告げる。これが「永劫回帰」のはじめての提示である。第三百四十二節ではツァラトゥストラがはじめて登場する。ニーチェ自身、これを「私の最も個人的な書物」と呼んだ。