セルバンテス
ミゲル・デ・セルバンテスは1547年、マドリード近郊のアルカラ・デ・エナーレスに貧しい外科医の子として生まれた。二十四歳でレパントの海戦に参加し、高熱を押して戦闘に加わり、胸に二発の銃弾を受けて左手の自由を失ったが、それを「右手の栄光のため」と言った。帰国の途中で北アフリカの海賊に捕らえられ、アルジェで五年間奴隷として過ごし、四度脱走を企てていずれも失敗し、ついに身代金によって解放された。その後は軍需物資の徴発係や徴税吏として働き、帳簿の問題で二度投獄された。『ドン・キホーテ』はセビーリャの牢獄で構想されたといわれる。シェイクスピアとほとんど同じころに世を去った。