Classic Books Library

イマヌエル・カント

人倫の形而上学の基礎づけ

1785年 · ドイツ語から翻訳

哲学・思想啓蒙時代

近日刊行 この作品の翻訳は準備中で、近く書庫で刊行されます。

解説

「この世界において、いやそもそも世界の外においてさえ、無制限に善いとみなされうるものは、ただ善い意志のほかには考えることができない」。この薄い小著はカント倫理学への入門であり、西洋倫理学で最も影響力のある著作の一つである。カントによれば、行為の道徳的価値はその結果にあるのではなく、それが義務にもとづいてなされることにある。子どもをだまさない商人も、それが商売繁盛のためだけなら、道徳的とは言えない。道徳の最高原理は「定言命法」である。「あなたの格率が同時に普遍的法則となることを、あなたがその格率によって同時に意志しうるような、そうした格率にしたがってのみ行為せよ」。別の定式ではこう言われる。「あなた自身の人格にある人間性をも、他のすべての人の人格にある人間性をも、つねに同時に目的として扱い、決してたんに手段としてのみ扱わないように行為せよ」。人間に尊厳があるのは、人間がみずから自分に法を与えることができるからであり、これが自律である。