Classic Books Library

マシャード・デ・アシス

ブラス・クーバスの死後の回想

1881年 · ポルトガル語から翻訳

文学19世紀

近日刊行 この作品の翻訳は準備中で、近く書庫で刊行されます。

解説

「わが屍の冷たい肉を最初に嚙んだ蛆虫に、懐かしき思い出としてこの死後の回想を捧ぐ」。この小説の語り手は死者である。リオデジャネイロの富裕な家の息子ブラス・クーバスは六十四歳で肺炎のため死に、墓のなかで自らの一生を書くことにした。彼は自分の葬式から語りはじめ、甘やかされた幼年時代、ポルトガルのコインブラ大学で遊びながら手に入れた学位、高級娼婦マルセーラとの初恋、人妻ヴィルジーリアとの長年にわたる密通、議員選挙への出馬や「抗憂鬱膏薬」の発明といった失敗した計画、そして独自の哲学「人間主義(ウマニチズモ)」を創始した狂人の友人キンカス・ボルバを振りかえる。全篇は百六十の短い章からなり、一文だけの章もあれば省略記号だけの章もあって、語り手はしばしば顔を出して読者をからかう。最終章は「否定について」である。彼は、自分の一生の唯一の積極的な成果は子どもを残さなかったこと、「われわれの悲惨の遺産をいかなる被造物にも伝えなかったこと」だと総括する。この小説はブラジル・リアリズム文学の幕を開けた。