Classic Books Library

ヴァージニア・ウルフ

ダロウェイ夫人

1925年 · 英語から翻訳

文学20世紀

近日刊行 この作品の翻訳は準備中で、近く書庫で刊行されます。

解説

「ダロウェイ夫人は、花は自分で買ってくると言った」。小説は1923年6月のある晴れた朝に始まり、その日の深夜に終わる。国会議員の妻クラリッサ・ダロウェイは、夜のパーティーのための花を買いにロンドンの街へ出る。ビッグ・ベンが時を告げるなか、彼女の思いは現在と三十年前の娘時代とのあいだを行きつ戻りつ漂う。かつて彼女は熱烈に求愛してきたピーター・ウォルシュを拒んだのだが、ちょうどその日、ピーターがインドから帰ってきた。彼女と並行して、もう一人の人物が描かれる。第一次世界大戦から戻り、砲弾ショックを患う青年セプティマスである。彼は公園で戦死した戦友の幻を見、鳥たちがギリシア語で歌うのを聞き、最後には医師の強制的な治療から逃れるために窓から身を投げる。二人は互いに一面識もないが、その運命はこの一日に交わる。ウルフは「意識の流れ」の手法によって、読者を登場人物たちの錯綜し流動する内面へと直接導き、小説に新たな道を開いた。