エウクリデス・ダ・クーニャ
エウクリデス・ダ・クーニャは1866年リオデジャネイロ州に生まれ、三歳で母を失い、親戚に育てられた。陸軍士官学校で工学を学び、熱烈な共和主義者で、帝国の陸軍大臣が学校を視察した際には衆人の前で佩剣を地面に投げつけて抗議し、そのために放校された。ブラジル共和国成立後に軍に復帰し、のちに軍を離れて技師となり、橋や道路を建設した。1897年、『サンパウロ州新聞』の従軍記者として北東部の奥地に派遣され、政府軍によるカヌードス討伐を報道した。この凄惨な戦争を目の当たりにした彼は、その後五年をかけ、辺鄙な小さな町で橋を建設しながら『奥地』を書きあげた。この書は出版されるや全国を揺るがし、彼はブラジル文学アカデミー会員に選ばれた。晩年の運命はきわめて悲惨で、四十三歳のとき家庭内の紛争で射殺された。