奥地(オス・セルトンエス)
近日刊行 この作品の翻訳は準備中で、近く書庫で刊行されます。
解説
1893年、アントニオ・コンセリェイロという放浪の説教者が、ブラジル北東部の奥地の貧しい農民、牧夫、解放奴隷たちを率いて、カヌードスという人里離れた川の谷間に「聖なる町」を築いた。その人口は一時二、三万人に達した。成立したばかりの共和国政府は、彼らを共和制に反対して帝政復活をたくらむ反乱者とみなし、四度にわたって討伐軍を送ったが、最初の三度はいずれも大敗した。四度目、政府は一万を超える兵士と大砲を動員し、数か月の包囲の末、1897年10月にカヌードスを陥落させた。最後の守り手は一人の老人、二人の成年男子、一人の子どもだけとなり、彼らは死ぬまで戦った。捕虜となった男たちはほとんど全員が喉を切られて処刑され、町全体が更地にされた。本書は三部に分かれる。「大地」は奥地の地質、気候、旱魃を、「人間」は奥地の人々の人種、性格、生活を描き、「闘争」はこの戦争の経過を詳述する。科学的著作であると同時に叙事詩でもあるこの書は、「ブラジルの聖書」と称えられている。