随筆集/ノヴム・オルガヌム(第一巻)
近日刊行 この作品の翻訳は準備中で、近く書庫で刊行されます。
解説
「歴史は人を賢くし、詩は人を機知に富ませ、数学は人を精密にし、自然哲学は人を深くし、倫理学は人を重厚にし、論理学と修辞学は人を議論に長じさせる」。ベーコンの『随筆集』五十八篇は、真理、死、逆境、友情、恋愛、野心、学問、富、復讐、庭園などを格言のように簡潔な文で論じ、英語散文の模範となった。『ノヴム・オルガヌム』(新機関)はアリストテレスの論理学に挑戦する書で、その書名からしてアリストテレスの論理学書『オルガノン』を意識している。ベーコンは、人間の精神には種族のイドラ、洞窟のイドラ、市場のイドラ、劇場のイドラという四つの「偶像」があって真理の認識を妨げると指摘し、観察と実験にもとづき、帰納法によって事実から知識を引きだすべきだと説いた。「知は力なり」という考えはここから世界に広まった。