ガウチョ マルティン・フィエロ
近日刊行 この作品の翻訳は準備中で、近く書庫で刊行されます。
解説
「さあ、ここでおれは歌いはじめよう、ギターの調べにあわせて」。ガウチョのマルティン・フィエロは、もとは草原に家をもち、妻と子どもたちと自由に暮らしていた。ある日、彼は政府によって辺境に駆りだされて先住民と戦わされ、砦では上官にさんざん虐げられ、給料ももらえず、奴隷のように苦役させられる。三年後に逃げかえると、家は崩れおち、妻は再婚し、子どもたちは四散していた。以後彼は無法者となり、酒場の喧嘩で人を殺して警察に追われる。ある捕り物の際、警官クルスは彼の勇敢さに打たれて寝返り、彼と肩を並べて戦い、二人はともに先住民の部落へと身を投じる。続篇『マルティン・フィエロの帰還』は、先住民のなかでの彼の苦難と、文明社会に戻ってから生き別れの息子たちと再会するさまを語る。ガウチョの口語で書かれたこの長篇叙事詩は、アルゼンチンの国民的叙事詩と称えられている。