ハックルベリー・フィンの冒険
近日刊行 この作品の翻訳は準備中で、近く書庫で刊行されます。
解説
十三、四歳の浮浪児ハックは親切な未亡人に引きとられ、きれいな服を着て、決まった時間に食事をし、聖書を読むよう躾けられて、窮屈でたまらない。酒びたりの父親が彼をさらっていき、川べりの小屋に閉じこめて殴りつける。ハックは自分が殺されたように見せかけてミシシッピ川の中州の島に逃げこみ、そこで逃亡中の黒人奴隷ジムに出会う。ジムは持ち主が自分を下流に売りとばそうとしていると聞いて逃げだしてきたのだった。二人は筏に乗って川を下り、その途中で、代々の仇敵として殺しあう二つの一族、公爵と国王を名のるペテン師、私刑に走る暴徒に出会う。当時の法律と教会の教えによれば、黒人奴隷の逃亡を助けることは罪であり、ハックの良心はくりかえし葛藤するが、最後に彼はジムを密告する手紙を破りすて、「よし、それならおれは地獄へ行こう!」と言う。ヘミングウェイは言った。「アメリカの現代文学はすべて、マーク・トウェインの一冊の本、『ハックルベリー・フィンの冒険』から出てきたものだ」。