戦争論(抄)
近日刊行 この作品の翻訳は準備中で、近く書庫で刊行されます。
解説
「戦争とは、他の手段をもってする政治の継続にほかならない」。この名言は『戦争論』第一章にあり、全巻の核心でもある。クラウゼヴィッツは作戦の公式や規則を示すのではなく、戦争の本質を理解しようとする。彼によれば、戦争とは敵をわれわれの意志に従わせるための暴力行為であり、理論上は極限へと向かう。しかし現実の戦争はつねに政治目的によって制約される。戦争は暴力と憎悪、蓋然性と偶然、政治と理性からなる「奇妙な三位一体」である。彼は「戦場の霧」と「摩擦」の概念を提起した。戦争においてはすべてがきわめて単純であるが、最も単純なことが困難なのである。書中ではさらに攻撃と防御、軍事的天才、精神力、決戦が論じられる。西洋で最も重要な軍事理論の著作であり、『孫子』と並んで東西兵学の双璧と称される。本巻はそのうち最も重要な部分を選んで訳す。