白鯨
近日刊行 この作品の翻訳は準備中で、近く書庫で刊行されます。
解説
「わたしをイシュメールと呼んでくれ」。気が滅入るたびに、若者イシュメールは海に出たくなる。彼は全身に刺青をした南太平洋の銛打ちクイークェグと親友になり、ともに捕鯨船ピークォド号に乗りこむ。船長エイハブはかつて捕鯨の際に、「モービィ・ディック」と呼ばれる巨大な白いマッコウクジラに片脚を食いちぎられ、以来鯨の骨の義足をつけて、胸に復讐の炎を燃やしている。船が大洋に乗りだすと、彼は甲板で一枚の金貨を帆柱に打ちつけ、最初に白鯨を見つけた者にこの金貨をやると宣言する。ピークォド号は白鯨を追って大西洋、インド洋から太平洋へと進み、最後の三日間の死闘の末に船は砕け、乗組員は死に絶え、イシュメールただ一人が生きのこる。書中には鯨学、捕鯨業、航海についての膨大な知識と、哲学的・神学的な思索が織りこまれている。この書は作者の生前には冷遇されたが、いまではアメリカ文学最大の小説の一つと公認されている。本書は分冊で訳出する。