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リカルド・パルマ

ペルー伝説集(抄)

1872–1910年 · スペイン語から翻訳

文学歴史19世紀

近日刊行 この作品の翻訳は準備中で、近く書庫で刊行されます。

解説

リカルド・パルマは四十年近くをかけて十巻の『ペルー伝説集』を書きあげ、そこには短く鋭い四百篇あまりの物語が収められている。彼は古い記録文書、修道院の記録、老人たちの語りのなかから、インカ時代から植民地時代、独立戦争を経て共和国初期にいたるまでのさまざまな逸話を掘りおこした。副王と修道女の恋の噂、聖人の奇跡、海賊の略奪、異端審問所の裁判、市井の人々の機知とずるさ。彼は「伝説(トラディシオン)」という独自の文体を生みだした。歴史と小説のあいだに位置し、史実を骨組みに、想像と民間伝承を肉づけとして、リマの人々特有の皮肉とユーモアを帯びた生き生きとした言葉で語り、しばしば気のきいた一言で結ぶのである。これらの物語はいまなおペルーの人々に最も愛される読み物であり、植民地時代のリマの風俗人情を鮮やかによみがえらせている。本巻はそのなかで最も精彩ある作品を選んで訳す。