アメリカのデモクラシー(第一巻)
近日刊行 この作品の翻訳は準備中で、近く書庫で刊行されます。
解説
トクヴィルがアメリカに行ったのは、デモクラシーとはいったいどのようなものかを見るためであった。彼は、境遇の平等の進展は抗しがたい「神意による事実」であり、ヨーロッパも遅かれ早かれこの道を歩むことになるのだから、すでにデモクラシーを実現したアメリカを真剣に研究しなければならないと考えた。彼はニューイングランドのタウンの自治から説きおこし、アメリカの連邦制度、司法審査、陪審制、出版の自由、結社の自由を描き、アメリカ人が自治と地方分権によって中央集権の弊害を防いでいることを指摘した。同時にデモクラシーの危険も冷静に見てとった。「多数者の専制」、すなわち多数派の意見が少数者や個人の思想を圧迫することである。彼はまた、将来アメリカとロシアがそれぞれ世界の半分を支配するであろうと予言した。この書はアメリカについての最良の書と認められ、政治学の古典でもある。