トクヴィル
アレクシ・ド・トクヴィルは1805年パリのノルマンディーの古い貴族の家に生まれた。曾祖父マルゼルブはルイ十六世を弁護してギロチンにかけられ、両親も大革命のさなかに投獄されて危うく命を落としかけた。法律を学んだのち陪席判事となった。1831年、二十五歳のとき、アメリカの監獄制度の視察を名目に友人ボーモンとともに大西洋を渡り、九か月間アメリカを旅行した。帰国後に書いた『アメリカのデモクラシー』で一躍名を上げ、三十五歳でアカデミー・フランセーズ会員に選ばれた。のちに下院議員に選出され、1849年には短期間外務大臣を務めた。1851年ナポレオン三世がクーデターを起こすと、これに反対して逮捕され、以後は政界を退いて著述に専念した。晩年は肺結核を患い、五十三歳で没した。