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トマス・ハーディ

ハーディ短篇選

1888–1913年 · 英語から翻訳

文学19世紀

近日刊行 この作品の翻訳は準備中で、近く書庫で刊行されます。

解説

ハーディは生涯に五十篇近い短篇小説を書き、それらは『ウェセックス物語』『人生の小さな皮肉』『貴婦人たち』『変わった男』などの短篇集に収められている。長篇小説と同じく、その多くは架空のウェセックスの田園を舞台とする。本巻はそのなかで最も精彩ある作品を選んで訳す。「三人の見知らぬ客」では、風雨の激しい夜、羊飼いの家で洗礼の祝宴が開かれているところへ、三人の見知らぬ男が次々にやって来る。一人は脱獄した死刑囚、もう一人は絞首刑を執行しに来た首吊り役人なのだが、互いにそうとは知らない。「萎えた腕」では、農場主に捨てられた乳搾りの女が、農場主の新妻の腕をつかむ夢を見ると、その妻の腕は本当にしだいに萎えていく。「息子の拒否」では、身分の低い出の未亡人が若いころの恋人と再婚しようとするが、上流の教育を受けて母の出自を恥じる息子にくりかえし阻まれる。これらの物語は筋立てが巧みで、田園の香りと運命の皮肉に満ちている。